2016.02.27

春の教室は、環境が移ろうとき。
いつもの予定も、ちいさな商店街もすりぬけて
幼稚園のおゆうぎ発表会へお呼ばれ。
ステージに立つ様子は、いつも見せてくれる表情と、
それとは全然ちがう一面とが目まぐるしく表れて、
ぴょんぴょん弾んでいた。
ぴったりの機会が与えられて、一人ひとりの素質が
引き出されるのはやっぱり奇跡みたいね。
卒業の子たちとは、教室もあと2回。
本当はちょっとさみしい。
帰りの出口で、いつもどおり
へんなポーズとへんな呼び方でからかわれて
また来週ねって言ってみる。
2016.02.06


BEAUTY & LIFESTYLE MAGAZINE
CYAN issue.008 で、
イラストレーションを担当しました。
(2016年1月30日発売)
>news
とっても春らしく、華やかな号です。
春の季語にちなんだメイクのページもあったりして、
昨年ひらいた、春の季語を描いた個展< ● >を思い出したり。
ちょうど1年前かあ。
この週末に、ゆっくり読もう。
春がくるのが楽しみになってきたよ。
♡
2016.02.04


1月最後のこども向け美術教室は、
はじめて一人で授業する回でした。
みんなでハンカチにスタンプや紙版画の模様作り。
「思い出のハンカチをつくろう」ということで
この1年の思い出をかたちにしてみようという企画。
幼稚園生たちは、説明もそこそこに
材料のおもしろさに没頭。
小学生男子たちには、しょうがないから作るかーと
付き合ってもらって。笑
最後には、みんないいのができました。
教室の子たちと一緒にいるとき、自分を通したいツンツンさと
まだ甘えたい感じが葛藤してるのが伝わってくることがよくあって
がんばれーと見守ることしかできない。
話をちゃんと聞いてみると、一生懸命考えてるんだよね。
ともかく、いつも味方でいようということだけは決めてるの。
ささやかながら、このハンカチはみんなへの
お守りみたいな気持ち。
2016.02.02
本の中の道具を描く連載の9回目が更新されています。
今回は、雪と氷の研究で名高い物理学者、中谷宇吉郎の随筆から。
まだ学生のころ、大学の構内にあった当時の研究室跡地を通るといつも
「人工雪誕生の地」と書かれた六角形の石碑を
目で追っていた。なんとなく。
残された美しい研究の数々や哲学について知り始めたのは
それからずいぶん経ってからだったけれど。
◆『中谷宇吉郎随筆集』樋口敬二 編 岩波文庫より
「私の生まれた家」中谷宇吉郎 作
http://www.sunnyboybooks.jp/kie-nakazawa-9/